WordPressで投稿記事の並び順を自由に変更するプラグイン「AStickyPostOrderER」

WordPress はブログ色が濃いCMSということもあり、投稿した記事は基本的に「日付順」で表示されます。

これが「ブログ」としての利用であれば問題ないのですが、MovableType を含めてこの手のCMSは「企業ホームページ」や「小・中規模のサイト」構築にも利用していることが多く、その場合、必ずしもニュース配信やブログ記事投稿だけにコンテンツ管理を絞っている訳ではないため、投稿記事の表示順を自由にカスタマイズできることが、本来望ましいと言えます。

商品の導入実績や制作実績、取扱製品の紹介から会社概要まで、幅広く記事が投稿されるという用途を考えると、記事の表示順が「投稿日」基準であることが必ずしも良いとは限りません。

そこで、投稿記事の表示順を自由にカスタマイズできるプラグインが、この AStickyPostOrderER です。

WordPressで構築したサイトの内容によっては、必須なプラグインでもあるかと思いますので、以下、簡単に設定方法をご紹介します。

AStickyPostOrderER のインストール

以下のページより、最新版のプラグインファイルをダウンロードし、Wordpressの管理画面でプラグインを有効にします。


AStickyPostOrderER の基本設定 – 投稿記事

AStickyPostOrderER の編集画面で使用されている主な(英)単語は、概ね以下のような表現になります。

Sorted:

ソート設定された分類(記事リスト)

Un-sorted:

ソート設定されていない分類(記事リスト)

Send To:

記事の表示順


プラグインを有効にした直後に AStickyPostOrderER の編集画面へ移動すると、投稿記事は全て Un-sorted に表示されています(デフォルト)。

これを、表示順を変更したいものだけピックアップしてSortedへ移動させる、あるいは、全投稿記事を対象に表示順を変更してSortedへ移動させる、などの設定を行うことになります。

基本的な操作方法ですが、各投稿記事の右端のテキストボックス(Send To)に、表示したい順番の数字を入力していくだけになります。
※全投稿記事対象の場合、文字通り記事全部に対して1,2,3,…と数字を割り当てていくことになります…。
WordPressで投稿記事の並び順を自由に変更するプラグイン「AStickyPostOrderER」

また「Enter ‘0’ to remove that posts from the list of sorted posts.」と説明がある通り、Send Toに「0」を入力すると並び替えが解除(Un-sortedへ移動)されます。

さて、この sortedUn-sorted の力関係に関してですが、ざっと比較すると
sorted Un-sorted
という関係になります。つまりソート設定された記事の方が、ブログページ上では上位(先)に表示され、ソート設定されて いない記事は下位(後)に表示される、ということになります。

例えば、2011年4月1日に投稿されたニュース記事が sorted(ソート設定された分類)にある状態で、2011年4月2日にニュース記事を新規に投稿した場合、記事は Un-sorted(ソート設定されていない分類)に入ります。これは、本来の表示順であれば2010年4月2日の記事の方が上位(先)に来るべき所、2010年4月1日の記事よりも下位(後)に表示されることを意味します。


AStickyPostOrderER の基本設定 – カテゴリー・タグ

AStickyPostOrderER の設定画面の左下に「Select a different category to re-order.」のリンクがありますので、そのリンクをクリックすることで「カテゴリー」「タグ」の設定画面へ遷移します。

ここの設定は、基本「default」のチェックのままで問題ないと思います。
WordPressで投稿記事の並び順を自由に変更するプラグイン「AStickyPostOrderER」

以上で管理画面上の設定は完了します。


AStickyPostOrderER の「管理」について

この AStickyPostOrderER プラグインですが、設定よりもむしろ「管理」の方が重要です。
先にご紹介した通り繰り返しになりますが、新規に記事を投稿した場合、記事は Un-sorted に分類されますので、場合によっては新規投稿記事が増える毎に、必要に応じて並び順を調整する必要があります。

投稿記事が100 件ある中で、2 件の記事だけの順番を前後入れ替える、という作業であれば、プラグインを利用するよりもむしろ、記事編集画面より該当する2 件の記事の「投稿日付」を調整して、表示順を入れ替えてあげる方が早い場合もります。

また、PHPで投稿IDを取得し、条件分岐で振分表示を行うなど、プログラム側で処理してしまう方法もあるかもしれません。

投稿記事のボリュームやサイトの内容に応じて、管理しやすい方法で管理されることをおススメしますが、AStickyPostOrderER というプラグインを使うことで、表示順をカスタムできるということは、知っていて損はないと思います。


補足

この AStickyPostOrderER と似たような機能を持つプラグインに Category Order が存在します。

名前の通り、Wordpressのカテゴリの並び順を自由に変更できるプラグインなのですが、この Category Order の設定方法に関しては WordPressでカテゴリの並び順を自由に変更するプラグイン「Category Order」 の記事でもご紹介していますので、是非参考にされてみてはいかがでしょうか。

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